12月は早い!
3日置きにブログ書いているつもりが、
直ぐに1週間とか経ってしまう。。。
人生とは儚いものですねと思っている(←全然上の分と関係ない)
広島の矯正歯科医です。
言い訳もスマートに済ませたところで、
今日は『ロウ着(ろうちゃく)をする』ってお話です。
前にリンガルアーチって言う名前の装置を
解説しましたよね?
えっと、どこだったっけ?
書いてる自分でも忘れるぐらいだわ。
あっ、ありました。ここです。
この文章の中で『いつか書く』って書いていた話ですね。
2年半の伏線を張って、今、満を持して(←嘘つけ。)
ロウ着を書けるこの喜び(←しらじらしい)
ロウ着ってのは、
『二つの金属をロウという材料によって引っ付ける作業』
です。簡単に書きすぎましたかな?
そう、いわば金属と金属の接着剤。。
『ロウ』と聞いて皆さん何を想像するでしょうか?
たぶん、ロウソクじゃないですか?
私はそう思っていたので、
皆さんも、そうだと仮定してお話します。
あんな、ロウごときで金属をどうやってくっつけるのか、
疑問に沸きませんか?
沸きますよね~。
ロウをぽたぽたさせてそれが固まってくっつくのかとか。。
でもね、
はっきり言いまして、ロウソクでは金属は付きません。
たぶん、無理です。。
少なくとも私は無理です。。。。
『ロウ』は、なんとまあ金属なのです。
まったく、ややこしいから他の名前つければよかったのに
って思いますが。。
この金属、融点(溶ける温度)が、
普通の金属より低いんです。
この温度が低いことがミソです。
こっから後の話は、ロウ着(ロウ付け)、ハンダ付け
とかしたことある人の方が解りやすいかもしれません。
ハンダも金属と金属を引っ付けるものですもんね。
(うまれてハンダ付けをしたことないので、
想像で書いてますが)
私達は、このロウ着は主に、2つのワイヤーを引っ付けるのに
使います。
話は突然替わりますが、
魚が美味しい季節になりました。
回転寿司屋にもたまには行きます。(一皿100円の・・・・)
あれってワクワクしますよね。
自分で選ぶのが快感。。
そんなとき、メニュー表に『あぶりサーモン』とか『あぶりトロ』とか
見つけちゃうわけですよ。
店員さんに頼みますね~、『あぶりサーモン下さい』なんて。
店員さんは、『へい、よろこんで』なんて言いながら、
サーモンを握ってくれるわけです。
そして、メインイベント、ガスバーナーを持って
ぼ~~~~~~っと、サーモンをあぶる。
ほんのり表面が焦げ目が出来た
サーモンが出てくるわけです。。。。。
もうこれが、口の中に入ると・・・・
っとそのときのガスバーナーに注目。
私達矯正歯科も同じようなものを使います。
(長い前フリでした(笑))
ま~だいたいこんな形してます。
スイッチをポンと押すと、
ガストーチなので青白い炎がでます。
(昔小学校のときに習いましたね。
アルコールランプとガスバーナーの違いって、
ガスなので青白い炎です)
ロウを溶かすのにこれを使用します。
私達が使うロウは、
左の絵のように、金色の線なのです。
この先っぽに火を当てると、
どんどん溶けていって丸くなっていきます。
融点が低い低いって書きましたけど、
それでも700度から1000度ぐらいと、
日常生活では考えられない温度なので、
火が無くなったら固まります。
ここで、ワイヤー登場です。
これにロウをこんな感じで引っ付けて
(手は省略してますが、ワイヤーもロウも手で持ってます)
火を当てます。
そうすると、
丸まってきて、
こんな風に、ワイヤーに引っ付くのです。
このときのロウの形はラグビーボール状にすること
と教わってきました。
さて、それではワイヤーをくっつけてみましょう。
先ほどのワイヤーより細いワイヤーを引っ付けます。
(シャーペンの芯ぐらいの太さです)
ロウは固まってますので、もう一度火をつけて
あっためます。
そうすると、左の絵のように溶けてまいります。
そこに、そのまま火を当てながら指でつまんだワイヤーを
赤い矢印の方向に持って行きます。
そして、すばやくロウの中に入れて、火を離します。
そうするとロウが1,2秒で固まりますので、
ワイヤーが見事にくっつきました!
ちなみに、上に書いたように
太い針金のど真ん中に当てていないといけません。
このように、太い針金の端っことかに引っ付けても
いけませんし、
細いワイヤーを絶対に焦がしてはなりません。
私、新人のときにはこのロウ着は大苦手でした。
シャーペンの芯をシャーペンの芯2本分ぐらいの太さの
針金に一発でど真ん中に当てないといけないんです。
慣れるまで時間かかりました~。。
髪の毛を焦がした人もいましたしね(←なぜ?と思いました?)
この作業を、患者さんの目の前で行わないといけないので、
失敗ばっかりしてると、
はっきり言って恥ずかしい。。。
上の先生には、『もう一回付け直して』って言われるし
患者さんには『まだ~?』って目で見られるし
相当トラウマになりましたね。
夜、大学残って練習とかしてました。
いや~、懐かしい。
そのかいあって、今は患者さんと話しながらやっても
滅多に失敗はしないんですけど、
でも緊張はします。。。
この二つの針金を引っ付けて何するか?
色々あるんですが、
一番よく使用されるのが
リンガルアーチって装置なんですね~。
ということで、
リンガルアーチの所を見てくださいませ。
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