国家試験など

国家試験で気を付けたい解剖覚書(骨、筋)その2

来週から広島高等歯科衛生士専門学校の

臨床実習生の方が実習に来られるので、

少しペース上げております。

歯科関係者(学生含む)で、

顎関節を構成している二つの骨を上顎骨と下顎骨だと

覚えている人はいませんか?

もし、そうなら 

『やっべっぞ』(←これ賞味期限まだ大丈夫?)



前にも書きましたが、試験委員の人数が少ないので、

委員が変わることにより、

傾向はガラッと変わる可能性はありますが、

最近5年を見てみると、

骨の名前を詳しく覚えておいた方が良いのが、

下顎骨と側頭骨です。


下顎骨は、まぁ覚えないといけないよね、

とか思えると思いますが(外科でも沢山出ますし)

側頭骨?って感じでしょうか。
(国試直前の人は?の感覚はないでしょうけど)


当然、覚えるときは絵と一緒にね。

ここで出る骨というのは、絵や写真の問題多いので。

下顎体と下顎角と下顎枝で出来ていて、

下顎枝には、筋突起と関節突起があり、

下顎枝舌側面には、下顎孔があります。

下顎体の前方にはオトガイ隆起というものがあり、

小臼歯の根尖より下ぐらいにオトガイ孔が

通りなど、覚えないといけませんし、

当然、その孔を通る神経、

各閉口筋がどのように下顎枝に付いていて、

また、余力があれば開口筋がどのようについているかまで。

これらは解剖の範囲以外でも出ますからね。




下顎骨はこのように

詳細に覚えておきたい憧れの先輩だとしたら、

この側頭骨という存在は、

『いつも側にいて

見守ってくれていたのはあなただったのね』

という気付いたら恋愛対象の骨という感じですね。(なんのこっちゃい)



冒頭の質問、

顎関節を成している骨は、上顎骨と下顎骨ではありません。

側頭骨と下顎骨です。

このブログを昔から読まれている人は、

顎の動きを言う時に

『本当は上顎骨じゃないけどここでは上顎でいいや』と

但し書きをしてきた理由がここにあります。


凄いややしいこと書きますが、

顎関節の頭は下顎骨の関節突起にある下顎頭であり、

顎関節のくぼみは側頭骨の下顎窩になります。

その下顎窩から頬骨弓を作る突起物が出ています。


前回も書きましたが、頬骨弓を作る骨は、

前1/3ぐらいは頬骨ですが、

後ろ2/3は側頭骨なので、

詐欺みたいな名前なのです(笑)


耳の孔を作るのも側頭骨ですし、

国試でででいますが、

茎状突起と乳様突起がどっちがどっちと

言うのも覚えないといけません。

ちなみに、茎状突起を起始としているのが

茎突舌骨筋で、

乳様突起を起始としているのが、

顎二腹筋です。



他に絵や写真ではあまり出ないですが、

蝶形骨もまぁまぁ大事かもしれません。

重要な神経を通す穴である、正円孔、卵円孔がありますし、

神経や血管を通す翼口蓋窩を形成している骨の1種でもあります。



以上を元に、国家試験見て行きましょ。

逆に言えば、国家試験を見て

上記の解説書いているので、

『おおっ、出てる出てる』の感想は間違いです(笑)


まずは、7,8年前の問題。

側頭骨から起始するのはどれか。
a 外側翼突筋
b 内側翼突筋
c 茎突舌骨筋
d オトガイ舌骨筋



前回書きましたが、

外側、内側翼突筋は、

その翼から想像していただき、

蝶形骨と下顎骨を結ぶ筋肉です。


開口筋の幾つかは、

筋肉の名前を考えるのが

めんどくさくなったんでしょうね~、

起始と停止をそのまま筋肉の名前に

しちゃってるものがあります。


この問題文に出ている、

茎突舌骨筋は、茎状突起と舌骨を結ぶ筋肉、

オトガイ舌骨筋は、オトガイ(下顎骨)と舌骨を結ぶ筋肉です。

他にも、

顎舌骨筋とかは、そのまま下顎骨と舌骨を結ぶ筋肉ですし、

胸骨舌骨筋とかは、胸骨(もう胸です)と舌骨を結ぶ筋肉。


ということで、茎状突起が側頭骨にありますので、

正解はCの茎突舌骨筋です。


問午後3









問午後3図

はい、側頭骨のお話です。

何回も書きますが、

側頭骨は実際に絵を見ておいてくださいね。

この選択肢の中で、側頭骨にないものがあります。

それは何か。。。。

『側頭突起』です。

超意味が解らない文章を書きますね。

『頬骨の側頭突起が側頭骨の頬骨突起と引っ付いて、

頬骨弓が出来ているのです。』

突起の名前と骨の名前が正逆なんです。

もう、ここまで天邪鬼に名前を付けるのって

どうかと思いません?(笑)

ということで、こいつらではないです。

矢印が示しているのって、

折れそうですよね。ということで茎で(笑)

その後ろにある、

牛の乳しぼりのときに触るような感じのとこが、

乳様突起です。。。もう強引(笑)


ですので、矢印は茎状突起です。


問午後3

顎関節の問題です。

こんな問題を出してくるということは、

上顎骨と思っている人が沢山いるということですよ。

違いますよね。

側頭骨ですからね。



解剖の骨関係では21回の問題が

一番ぶっ飛んでましたかね。


問3










問3図

午前の初っ端の図表問題がこれ。

確かに、下顎骨のことは

憧れの先輩のことを知るぐらい

ちゃんと覚えましょうと書きましたが、

ここまでとは(笑)

はっきり言って、自己満足でしかないと思うんですよね

この問題(←やべ~、私、消されるかも)


っていうか、絵が見にくすぎる!

下顎骨の表側?裏側?って感じです。

矢印も下顎孔ぐらいの所だし。

出すんだったらもうちょっとクリアーな写真出せって

思います。もう不適切問題にしてもいいぐらい。


さて、これは舌側です。

下顎孔の辺りを指していますし、

そこから下顎管というものが始まりますが、

トンネルとかホースみたいになって初めて管です。

外から見えることはありません。

ということで、まず選択肢から外します。

翼突筋粗面というのは、内側翼突筋が付くところで、

下顎角の舌側面にあります。

これは、名前ではありませんが、

図表問題で問われたことがあるので、

絵で見たかたもいたかもしれません。

ですので、この⇒の部分ではありません。


残るは二つ、もう運を使ってください(笑)

この二つの名前を覚えるほど、

1問に精力使うのは費用対効果が悪すぎる。。。


頬筋稜は頬側。

っていうかこの言葉自体覚えなくてもいいんじゃないかなと

思います。

ということで、答えは、

顎舌骨筋神経溝なんですけど、

溝に見えるか!っというのと、

そんな溝、重要じゃない!


終始意味解らん問題でした。



問4











問4図

そしておそらく同じ先生が出した問題かな。

印刷悪すぎ!縫合見えないよ!

ですが、こちらは上記で解説しています通りです。


あの⇒の前にある穴を翼口蓋窩と言います。

翼口蓋窩は、骨のど真ん中にあるわけでなく、

骨と骨の隙間にある穴なのです。

この穴の前方は上顎骨で、後方は蝶形骨の

境界線で出来ています。

ですので、⇒があるとこは蝶形骨になります。


蝶形骨は蝶の形に似た骨として名前が付けられてます。

多分、最初に思いついた人って、

『良い名前が思いついたよ、いいじゃろいいじゃろ?』みたいな

感覚かと想像します。

でも横からみても全然蝶のように見えません。

蝶のように見たかったら上から見てください。





Category:国家試験など | 13:56 PM

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