国家試験など

固定式装置と固定装置を混同したら、メッ!

今年の衛生士国家試験を受験された方

お疲れ様でした。

ということで、

今年の試験には間に合わなかったので、

来年の人向けってことで(笑)



教科書64ページから始まる

『矯正装置』の項には、

主に一期治療(成長期の治療)に使用する

矯正装置のことがまとめられています。

実は、私はこの項目に書かれている

文章のまとめ方好きじゃないんです。

まぁ、私自身の文章については、

置いておいて(笑)

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最新歯科衛生士教本 咀嚼障害・咬合異常2
歯科矯正(医歯薬出版)より引用

この項の文章の出だしが、

矯正装置の分類には・・・・がある(表Ⅰ-6-1)

って書いてあります。

『~等がある』とは書いておらず

『~がある』とこの3つの分類しか無い様な

書き方がされているのです。


まずもって、ここから解せん(笑)

いや、ここにある分類だけを

試験に出すなら解るのですが、

装置の分類には最低もう1通りは覚えておかないと

いけない分類方法があるのです。


言い換えれば、過去、国家試験に出ているのです。

それは、58ページに載っている

『矯正力の作用時間』による分類です。

今回書きたいことではないので、その点はパス。

教科書チェックですよ。



でね、この6章矯正装置においては、

当然、分類があるって

書いてあるから、文章の流れから言って、

普通はその分類にそって

装置の説明する章になるじゃないですか。


分類に沿って説明しないんだったら、

普通に矯正装置を説明して、

そして、

この章の最後ぐらいに

『こんな分類があり、

それぞれこんな装置が分類されます』

って書いた方が文章としては綺麗と思います。



ただ、この教科書ではそうではなく、

あくまで分類にそって説明することを

試みています。

ちゃんと、表Ⅰ-6-1もありますしね。


だからこの章に小題を付けるなら

➀可撤式矯正装置
➁固定式矯正装置
➂器械的矯正装置
➃機能的矯正装置
➄顎内固定装置
➅顎間固定装置
➆顎外固定装置

ってならないとスッキリしません。


だけど、このテキストの6章の小題はこんな感じ。

➀可撤式矯正装置
➁固定式矯正装置
➂機能的矯正装置
➃上顎(側方)拡大装置
➄顎外固定装置
➅口腔習癖除去装置
➆保定装置

・・・・装置を分類するんじゃなかったんかい!

小題に対して思い付きが過ぎる感じがします。

いつも、衛生士学校の学生に説明するときに、

しづらいしづらい。

➀と➁と➂と➄については、

分類に沿って考えられる小題と

同じなので、良いとして、

➃拡大装置、➅舌癖除去装置、➆保定装置とか、

全く小題にする必要ないと思うのですよ。

なぜ、➅舌癖除去装置を『➂機能的矯正装置』に

入れなかったのかも甚だ疑問です。


ですので、もし衛生士学校の方で、

なんか系統だって矯正装置を覚えられないって

思っている人は、

自分の理解力に問題があるわけではなく、

小題の付け方が系統だってないからですので、

安心して、

自分なりに系統立てて覚えましょう。






さてさて、表題の件を話す前置が

長すぎました。

この64頁の表の中で、

『患者自身で着脱ができるかどうかによる分類』

の中に『可撤式』と『固定式』というものがあります。

これは、補綴でいうと、デンチャーかブリッジか

に分かれるよねと言っているのと同じことなので、

馴染みがある言葉だと思います。


注意が必要なのは、表の下の方に、

『固定の部位による分類』

というものがあることです。

この固定は、『可撤式』or『固定式』で使っている

固定の意味ではないので注意が必要です。



それが解っていなかったら、

69ページの3、加強固定装置という項目で

意味がチンプンカンプンになる可能性大です。

この教科書、

敢えてなのかどうなのかわかりませんが、

固定式装置の中に加強固定装置の説明を

入れているのですよ。

こんな風になっていると、この固定式装置と加強固定装置の

固定の意味を一緒に捉えてしまう恐れありですよ。

また、違うと解ったとしても、

混同しやすいですわね。

拡大装置とか舌癖防止装置とかを題名に加えるぐらいなら、

なんとかならんかったんか?と言ってみたくなります。





矯正において『固定』という言葉は、

多くの場合、

取り外しが出来ないという意味の『固定』で

使いません。


教科書の53ページ、

5章『矯正歯科治療と力』の項を

読んでくださいね。

6章と違って、

5章は、よくまとまっています。



教科書持っていない人ようの

固定の説明は、どう言ったらよいですかね~。

ここでも読んでみてください。


船で言えばイカリ、

雪山登山で言えば、アイゼンとかピッケル、

矯正で言う固定とはそんなものです。


この固定の概念から、

ずっとほっぽり出している顔のお話に

戻ることにします。








Category:国家試験など | 18:42 PM

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