広島の歯列矯正

歯を支える骨が無いと矯正出来ないよ(前回の補足➀)

広島市の矯正歯科医です。

前回、

歯を動かせない場合として、

➀歯を動かす場所の骨が無い場合

➁歯と骨が完全に引っ付いてしまっている場合

の2つをあげました。

今回は、そのうちの➀について補足説明しますね。





強いチームには、

精神的な支柱という人が

いたりしますよね。


現在の広島カープで言えば、

新井や黒田のような存在。


歯肉を始めとする

歯周組織と呼ばれるものの支柱が

実は歯なのです。

もうちょっと正確に言うと支柱は

歯の周囲の『歯根膜(しこんまく)』と

呼ばれるものです。

図1

歯と歯肉の中にある骨の間にあるものです。
(図では緑の所)

ここが、歯を支えている骨と

密接な関係を持っているとお考え下さい。








図2
例えば歯がこんな感じに

並んでいたりしたとします。

3本とも骨もしっかりし、

歯根膜も根っこを覆っております。



ここに歯周病があると

こんな感じでしょうか。

図3
歯周病は、細菌により

歯肉に炎症を起こし、そのおかげで、

歯を支えている骨が溶けていく病気です。


そして、大概、その骨が溶けていく過程で、

近接する歯根膜も無くなっていきます。

歯根膜が無くなると骨の再生が困難になり、

歯も動かしにくくなります。

・・・と言うか、歯を支える骨が無くなり、

凄く揺れている歯を動かすのは、

とてもリスキーでございます。

(どうしても動かさないといけない場合は、

リスクがあることを伝えての治療になると思います)



図4
また、歯を支える骨が健康であっても、

虫歯などで、残せないと判断された歯を

抜いた場合なんですが、

そのままだと歯抜けになりますので、

治療をしますわよね。






図5
良くやる治療としては、

『ブリッジ』と言うもので隙間を補填するわけです。

隣の歯を削って、そこを土台にして、

ダミーの歯を真ん中にいれる、あれです。


歯を抜いて、歯肉は復活したように見えます。




しかし、

歯根膜は歯の根っこについているので、

当たり前なのですが、

歯の根っこが無くなると、

歯根膜も無くなります。




図6
そうすると、その部分の歯肉を支えていた、

ググッと支えていた

支柱みたいなものが無くなり、

骨が、徐々~に、徐々~に、

無くなっていくのです。





もし矯正治療をすることになり、

この抜けた歯の空間を利用するとしたら

図7

このように、

ダミーの歯を取り除くために、

切り取り線で切れ込みを入れて、







図8
ダミーの歯を取り除いた後、

隣の歯を移動させるという

ことにより治療を行います。






先程書いた通り、

この時、ダミーの歯があった場所の骨は

徐々に無くなっていっております。



この骨が無くなっている量が

ある程度の範囲内であれば、

まだ安全に動かせるのです。


ですが、ブリッジを入れてから

何年も経ってきていると、

安全には動かせない、
(動かした後に骨が出来ず
グラグラしっぱなし)

ことが考えられたりします。



などなど、

歯を支える骨が無い例を上げさせて

頂きました。では、また。



Category:広島の歯列矯正 | 17:26 PM

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