広島の歯列矯正

広島市の歯科健診について(咬合の異常部門)

本日は、

『定期健康診断(歯・口腔)結果のお知らせ』

の紙で『2、歯列・咬合の異常』に

マークがついている方へのお話です。



 

Ⅰ、歯列咬合をチェックする参考資料

さて、咬み合わせが悪いというチェックの指針は、

日本学校歯科医会という団体が出している、

『学校歯科医の活動指針』に載っております。

 

Ⅱ、歯列咬合の異常の段階

歯列咬合の異常は、

3段階でチェックします。

0・・・異常なし

1・・・ちょっとだけ異常がある

2・・・大きな異常がある

この時、1か2にチェックが入ると

あのご家庭へのお知らせの紙が来ることになります。

 

Ⅲ、3段階の『2』を付ける場合

このときに『2』をつけるものには

下記のようなものがあります。

 

主なもの

・下顎前突

(前歯部2歯以上が逆被蓋で咬んでいる)

 

つまり、上の前歯より下の前歯が2本以上前にある状態です。

普段は、上の前歯が下の前歯より前にありますからね。

 

・上顎前突

オーバージェットが7~8mm以上)

 

オーバージェットの項でもお話ししましたが、

正常は2~3mmぐらいです。

5mmでも結構出ている感じですけど、

基準は7~8mm以上です。

 

・叢生

(隣在歯が互いの歯冠幅径の1/4以上重なり合ったもの)

 

図1学校健診
歯冠幅径(しかんふっけい)というのは、

絵の左の赤い矢印のような歯の幅のことです。

これが、右の絵のように歯がガチャガチャになると

隣の歯の後ろに歯の1部が隠された状態になります。

この大きさが歯の幅の1/4以上になると

チェックするということです。

 

・正中離開

(上顎中切歯の空隙が6mm以上)

 

つまり、上の1番前の歯同士に

隙間があいている状態です。

6mmとか滅多にありません。

 

・開咬

(上下顎前歯切縁間の垂直的空隙が6mm以上)

 

ただし、生えかけの歯は除きます。

難しい感じで書いてますが、

カタカナで書くとオーバーバイトとなります。

2mm~3mmぐらいでもう結構前歯でモノを咬めない

と思います。これも6mmとなるとなかなかいないですね。

 

・その他

これ以外は、それぞれの歯科医師で

特に著しい異常が認められるものとなっています。

(例としては過蓋咬合、交叉咬合、鋏状咬合など)

・・・裁量に任せすぎでしょ。。。

 

矯正歯科医としては、上と下の真ん中がズレテイル場合は、

叢生とかより重篤になる場合があるので、

ルーティンでチェックしてもらいたいのですけども。。。

 

Ⅳ、矯正治療中の方の健診

矯正治療中で

口の中に装置を付けている方については、

システマチックに『2』を付けるようになっているので、

治療中にも関わらず

ご家庭に『歯列・咬合の異常』にマークがついてきます。

 

 

Ⅴ、健診の統計

健康診断の統計は、文部科学省が取りまとめてているみたいです。

詳細は茨城県歯科医師会がHPにまとめてくれています。

学校保健 1
この文科省のまとめによると、

咬合の異常を指摘されているのが全体の5%ぐらいですね。

 

Ⅵ、感想

 

ココにチェックがされている方は、

歯科健診で上記の様に状態は

あまり宜しくない場合が多いです。

それも、矯正歯科を専門にしていない歯科医師によって

健診で咬合の異常にチェックされる場合は、

かなりの状態だと思われます。

 

 

私が健診に参加して思うのは、

思ったより矯正治療対象の人は多いことです。

ですが、それは矯正に携わっている私が

診ているからだと思います。

基本的には、私はルールに沿っておりますが、

今春には、鋏状咬合、上下の歯の真ん中があっていない人は

チェックを入れました。

これらは、発育や将来の咬み合わせで

かなり状況が良くないことが起こるかもしれなかったからです。

 

矯正治療は保険が効かないので、

安いわけではありません。

咬み合わせが悪くて、

死ぬことも無いという観点から、

見過ごすことも多いかと思います。

 

ですが、気付いた時に、

歯や顔の歪みとかを治療するのが

難しくなるなどの

取り返しがつかなくなる前に、

歯列咬合の異常にチェックがついたら、

取りあえずは、

かかりつけ歯科医か、出来たら矯正専門医院で

ご相談くださいませ。

 

 


Category:広島の歯列矯正 | 13:41 PM

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