国家試験など

ヘッドプレートコレクション(セファログラムコレクション)について

前の話題をぶった切りまして、

(と言っても何か月も前。。。)

本日は表題のお話をします。

 

今日の話題は歯学部に通っている方、

もしくは、歯科医師関係(の一部)しか

面白く無い内容となっております。



 

ヘッドプレートコレクションですって。

私もこの名前については、

知ったのは最近。

 

その名前を知った理由が

以下の問題を見たから。

 

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111回(昨年2018年)歯科医師国家試験です。

これを見た時の率直な感想。

『えーっ、これ出す?』でした。

 

確かに私自身も考えたりするときに

使ったりしますが、

あくまで目安ですからね。

さらに、Tweed分析というものを使ってますが、

矯正家でTweedを使っていない人もいるんですからね。

それを歯科医師としての必須の知識として

問題にするのはどうかと。。。

 

ただ、よくよく調べてみると、

ネット上の国試対策にもいくつか書いてましたし、

過去には出たこと無いので、

過去問の解説にはなっていないのですが、

補足説明として書いてありました。

 

私が国試を受けた時には、

こんな勉強はしなかったな~と思います。

 

私自身は、国家試験合格した後に、

歯科矯正科という医局に入った時に

この話をされたことあるので、

知ってはいるのですが、

それも参考に程度で習っています。

 

ちゃんと学生用の矯正歯科の教科書にも

載っているらしいので、

読んでおいてくださいねと

書いておいての解説です。

 

要は、『下顎中切歯1本を舌側に2.5°傾けるときに

1mm隙間いるからね』ということです。

先程も書きました通り、目安です。

絶対にそうなるとは言えません。

(と思いますと少しトーンを弱めておこう)

そんなことを気難しく言うと

『ヘッドプレートコレクション』って言うらしいです。

(* ̄- ̄)ふ~ん。

 

さて、ついでなので、

過去問集みたいな真面目な解説ではなく、

この問題をツッコミながら解きましょうか。

まずは、問題文最後の行ですが、

『Total discrepancyはどれか。』となっています。

カタカナで書くと トータルディスクレパンシーですな。

だから、何なの?って感じです(笑)

 

歯の幅の合計の長さと歯を実際に並べる歯列の長さの

差です。

歯の幅の合計が歯列の長さより

大きかったらマイナスになります。

だから、歯のガタガタが大きかったら、

マイナスが大きくなるということになります。

歯を綺麗に並んでいる状態は、

total discrepancyは『0』になっています。

 

さて、問題を読んでいきます。

available arch lengthが63mmで、

required arch lengthは68mmですって。

英語ばっかりでやんなっちゃう。

なんか気取っておられますな、この問題。

日本語に訳そうぜ。

『今、模型を見るとね、

歯列の長さが63mmなんだけど、

歯を全部並べるには68mm必要なんだ。』

ってことですな。

Speeの彎曲がある場合は、

条件に加えないといけないけど、

今回は問題ないとのことですので、無視です。

 

この時点で、

歯を全部並べるには68-63=5

で5mm足りないということですね。

足りないときはマイナスなので―5mm。

選択肢に―5mmがあるから

これが答え!ってなったら

この問題の意味が無いですし、

本来出題者がききたかったことでは

今からのはずですので、

続けて解いていきます。

 

まず聞きたかったことの1つ目。

『tweedの三角のそれぞれの角度の名前を覚えているか?』

です。

FMA

IMPA

FMIA

ですね。

この問題で言うとFMAは22度

IMPAは108.5度

FMIAは49.5度となっております。

まー、FMIAの基準値が57度書いてありますので、

うろ覚えでもいけるっちゃー、いけると思いますけど。

(どんなにひどい症例でも

標準値から30度かけ離れるって滅多にないですから。)

 

そして、出題者が聞きたかったこと、その2。

具体的にヘッドプレートコレクションの

意味が解っているかです。

 

57度無いといけないFMIAが

49.5度しかありません。

ここから57度にするには、

下顎中切歯を舌側に傾ける必要があります。

どのくらい傾ける必要があるのか、

57-49.5=7.5度

です。

ガタガタでキッツい所で、

さらに前歯を7.5度分後ろに下げろと

言われている訳です。

7.5度分って具体的に何mmや?

ってことで、先ほどの計算式です。

2.5度で隙間が1mm必要ですから、

7.5÷2.5=3

と言うことで、7.5度分は

3mm隙間くれと言われているということになります。

 

先程の―5mmからさらに3mm隙間を借金するので、

―8mm足らないことになりますね。

と言うことで、-8mmが選択肢にあるので、

これだね・・・・・・

 

って考えると詰めが甘いってことになります。

 

-3mmなのは、あくまで中切歯1本分。

右と左で2本ありますから、

-3mm×2本で―6mm

もともと模型で―5mm、

隙間の借金しているところに

さらに豪遊しすぎて―6mmしないといけない。

 

まるで日本の財政のようでございます。

ですので、-5mm-6mmで-11mmが正解。

 

最後に、何度も言いますが、

歯学部の学生が

2.5度で1mmって数字覚える必要がある?

 

 

 

 

 

 


Category:国家試験など | 11:34 AM

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