広島の歯列矯正

子供の成長について(その3)装置選択の考え方

前回書いた通り、

今回は、私が国家試験の時に

覚えたことをそのまま書いてみます。

前にも書きましたが、

顎の成長と一言で言いましても、

成長の方向は、3Dです。

(ドラえもんを3Dにする意味はよくわかんないけど。。←どうでもいい(笑))

つまり、簡単に言うと、

『上下』『左右』『前後』と3方向へ成長します。

今回は、そのうちの『前後』についてお話ししますね。



図1
いつもの絵です。

相談に来られた人にもこの絵をソラで書いて説明することがあります。

この状態を横から見た上と下の顎の正常な状態とします。

 

(※これも何回も書きますが、上の顎と書いてある部分の絵は

正確なものではありません。超簡略化してます)

 

図2

 

そうすると、この状態は上顎前突(じょうがくぜんとつ)、

所謂、出っ歯という状態です。

 

これは、『上顎前突の種類』のところで書きましたが、

この状態になるには、2つの見方があります。

覚えていますでしょうか?

 

単純に上が出ているからこうなっているという訳ではないのです。

それを説明するために、基準にタテ線を引きますね。

図3
 

正常な状態に青い線を引いてみました。

この線は、ここでは適当に引きましたが、

普通の治療計画を立てるときにも

似たような考え方をします。

(※色々な歯科医によってルールは異なりますけど)

 

図4

 

同じように出っ歯のように見えても、

この絵のように、

上の顎が線を越えて前にある場合と、

 

 

図6
 

この絵のように、上の顎は線に引っ付いたままですが、

下の顎が、後ろに引っこんだ場合でも、

出っ歯のようになります。

 

下の顎が下がることにより出っ歯になるのは、

前にも書きましたが、日本人に多いパターンです。

奥ゆかしいですね←これも2回目(笑)

 

歯列矯正治療の治療としての原則は

『悪い方に手を付ける』ということですので、

先ほどの2つでは、理論的には、

治療の考え方は異なります。

 

図5
 

上の顎が前にあるということは、

それを抑え込む形で正常に近づけるわけです。

 

図7
 

反対に下の顎が後ろにあるなら、

下の顎を伸ばすことによって、

正常に近づけます。

 

 

今までは、上顎前突の場合を見ましたが、

下顎前突(かがくぜんとつ)についても同じことが言えます。

 

下顎前突になるパターンも大きく分けて2種類あります。

図10

 

下の顎が、正常より前に出ている場合と、

 

 

 

 

図8

 

上の顎が、正常より後ろにある場合です。

(絵の『上の顎』の上の字が消えました(笑))

 

 

そんな訳で、これも考え方としては、

異なった治療法になります。

図11

 

下の顎が前にある場合は、それを抑えこみ、

 

 

図9

 

上の顎が後ろにあるなら、それを前に出すことを考えるようになります。

 

 

 

文字だけでまとめます。

単純に、出っ歯に見える、シャクレテ見えるという状態であっても、

上の顎と下の顎のどちらの方が悪いのかは、判断しないといけません。

(両者がちょっとずつ悪いというパターンもありますけど、

ややこしいので割愛です。)

 

それで、私が歯科医師になるために受けた国家試験の時は、

以下のように覚えていました。

国家試験では、写真や分析の値を問題文に載せて、

『この場合に使用する装置で適当なのはどれか?』

って問題文ですので、

ついでに各々の代表的な装置名も書いておきます。

 

上顎前突

①上の顎が出ているタイプ→上の顎を抑える治療

使用する装置:ヘッドギアーなど

②下の顎が後ろにあるタイプ→下の顎を前に出す治療

使用する装置:アクチベーター、FKOなど

 

下顎前突

①下の顎が出ているタイプ→下の顎を抑える治療

使用する装置:チンキャップなど

②上の顎が後ろにあるタイプ→上の顎を前に出す治療

使用する装置:上顎前方牽引装置(プロトラクター)など

 

それぞれの装置の説明は、また・・・・というか、

ネット調べれば出てくると思われ←他人頼み(笑)

 

理論的にはその治療の考え方を覚えましたけど、

実践的には使わない理論が、この4つの中にあります。

当然、その理論を使わないので、

そこで使用している装置も絶対に使用しません。

 

その理論がどれかってのは、、、、また次回ですかね~。

 


Category:広島の歯列矯正 | 13:26 PM

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