広島の歯列矯正

歯を抜かない治療と言われた時の誤解2

前回のお話です。

患者さんは、矯正歯科医に

歯を抜かないで治療しますと言われたのに

親知らずを抜くように指示されてしまいました。

患者さんは憤慨です。

このお話になった訳です。



 

なぜ、こんなお話になるのか?

まずは、大人の歯は何本あるか?という概念が

若干違うのです。

 

多くの歯科医の主張がこちら↓

『人の歯の数は、親知らずを含めて全部で32本です。

でも親知らずが退化してしまった方がおられますので

28本だけの人もいます』

つまり、親知らずについては現代では付属品(おまけ)ぐらいの

イメージで考えている人が多いのです。

ある歯科の専門書に載っている絵です。

図5

 

 

親知らずは、『第3大臼歯』と呼ばれます。

その名の通り、前から数えて3本目の大臼歯となります。

この絵には大臼歯は2本しかありません。

そう、最初から3本目の大臼歯は省いているのです。

 

このように、現代の歯科医療において、人の歯の本数は28本がノーマルです。

 

ですので、

矯正治療は32本では勝負することがあまりありません。

専用の装置も親知らず用ってのが無いですので、

第二大臼歯と呼ばれている歯のものを代用しています。

 

※だいたい、親知らずがまったく退化してなくて、

ちゃんと生えてくる人というのは、

ガタガタになる確率は少ないので、

矯正治療を受けようとも思わないと思います。

 

多くの矯正歯科医の考え方を書きます。

親知らずがまともに生えないことが分かった場合、

親知らずは元々無かったものとしてとらえます。

親知らずを矯正の力でコントロールはせずに

間引くわけです。

 

しかし、見た目上は、歯を失っていないので

歯を抜かずに治療したと言う風に解釈されてしまうわけです。

 

 

しかし、患者さん側に立ってみましょう。

矯正治療を受けるのに、嫌なことの1つに

『歯を間引かないといけない』というのがあると思うんです。

 

患者さんにとっては歯を抜くのが嫌だな~っていう理由が

二つかなと思います。

 

まず一つ目。

虫歯でもなんでもない健康な歯を抜くのが嫌だ。

ってことですね。

これについては矯正歯科医も

理由も分かりますし、説明でも充分なされると思います。

だから、この点についての誤解は少ないかもしれません。

 

そして二つ目。。

歯を抜く行為が嫌だ

ってことです。

 

言い換えましょう。

歯を抜くこと自体が、麻酔の注射打つし、

痛そうで辛そうだから嫌だってことです。

 

こちらの二つ目に関しては

矯正歯科医と患者さんではギャップが大きい場合があります。

歯を抜くときの痛みのことを忘れてしまっている矯正歯科医さんも

いるのかもしれません。

たぶん、前回のお話は

この二つ目の原因が大きくて歯を抜くのが嫌だった患者さんと

歯を抜くときの痛みを若干忘れた矯正歯科医の

意識のギャップが招いたことだったんだろうなと認識してます。

さらに、親知らずの抜歯は、

完全に生えている人が少ないから、

普通の矯正の抜歯と比べて大変なことが多いですので。

 

『生えてないんだったら抜かないでも良いじゃん!』

そう思った方もおられると思いますが、

色々と問題を引き起こしたりするんですよ。

それは、また。

 

そんなわけで、『非抜歯治療』の場合でも、

親知らずは抜歯することがあると認識していただいた方が

心の気構え的には、よろしいかと思います。


Category:広島の歯列矯正 | 11:22 AM

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